リズム楽器を愛するブログ

ドラムの練習・演奏に上達の壁を感じたら考えること

ドラマー

あなたはドラムを練習したり、演奏していて困ったことはありませんか?

上達を目指している人なら何らかの壁にぶつかったことは1度や2度ではないでしょう。

それはプロとして活動している多くの人も感じたことのある悩みであり、あなただけが感じている特別なことではありません。

「上達したい」その思いがあるからこそ感じる悩みであり普通のことなのです。

しかし多くの人が感じるその悩みは、この記事を読み終わる頃には解決していることでしょう。

Contents

自分なりの哲学「フィロソフィー」

突然ですが、ドラマーとしての哲学「フィロソフィー」から入ります。

とても面倒ですね。
しかし、これはとても大切なことで、ドラマーとして必要なことだけではありません。
みなさんが生活していくうえで必要な学校・仕事・家事・育児・趣味などすべての事柄に当てはまります。

みなさんには自分が大切にしている価値感があるでしょう。
簡単に言うと「好き」「嫌い」ではっきりしているものから「どうでもいいこと」まで幅広くその濃さがあります。

「好き」な事柄に対しては特別な感情を持つこともあるでしょうし「ちょっとだけ好き」ということも好意的に感じます。

「嫌い」な事柄に対してはとにかく見るのも嫌、身体に異変が起こる、などさまざまな良くないことが起きるかもしれません。

あなたが選んだドラムという楽器の価値観はあなた自身がいつまでも大切にし続けて構わないのです。

それを決めるのは「あなた」だということがとても大切になってきます。

ドラムを辞めて他の楽器を始めることも可能だし、ドラムを続けながら他の楽器を楽しむことも可能です。

しかし「ドラムを演奏したい」という気持ちを大切にしてあげられるのはあなただけなのです。
 

身近な人の影響

私は中学時代に縁があって吹奏楽部で打楽器を始めました。
吹奏楽なので最初からドラムではありません。

最初はパーカッションというセクションで打楽器を1つずつ担当しました。
小太鼓・大太鼓・シンバル・鉄琴・木琴などです。
しかし、吹奏楽にもポップスの曲があり、ドラムを演奏する必要がありました。

私の父は「エレキは不良」という時代の人だったので、パーカッションは許してくれてもドラムという楽器を許してくれたことはありませんでした。

さすがの父も吹奏楽部でのドラムに小言を言う事はありませんでしたが、高校生になってバンド活動をはじめてから、良い言葉をもらったことはありません。
父からはドラ息子と言われ続け、ことあるごとに叱られることの連続。
しかし、私はドラムという楽器から離れることはありませんでした。
 

続ける意志

育児などでドラムから離れた期間はあったにしろ、私がスティックを手放すことはありませんでした。
誰かが辞めろと言って辞めさせることはできないのです。
もちろん長い人生の中では途中休憩することもあるでしょうし、私の育児に関する期間も途中休憩だったと思います。

けれども、私たちには「再開する」という選択肢を選ぶことができます。
それを選ぶのは誰でもない「あなた」なのです。
誰からも強要されることはありません。

あなたが好きでいてくれる限り、音楽はそこにあります。
ドラムという楽器も、そのほかの楽器も自由に選べます。
もちろん「いい機材が欲しい」という欲求もあるでしょう。
しかし、楽器を続けるという行為は、自分自身の意志さえあれば生涯現役なのです。

「誰かに言われたから」
うまくいかなかったときの言い訳なんて必要ありません。

続けるという意志を持ち、覚悟をした人はうまくいかなかったときに言い訳はしません。
「もっと準備できたはず」
まだまだ自分ができる最高の準備をすることができたはず、そう感じるのです。

何かを始めるときも、続けるときもきっかけなんて必要ありません。
自分の意志次第なのです。

「最後に決めるのは自分」
それはすばらしい音楽を奏でるための自分の覚悟です。

好きだからこそ続けるのは「自分の意志」であることをいま一度考えてみてはどうでしょうか。
 

相手を尊重すること

「相手の気持ちを考えろ」
そんな風に言われたことがあるかもしれませんし、書籍などで読んだことがあるかもしれません。
私にとってこれほど矛盾した言葉はありません。

営業系のビジネス書によく書かれている「相手の意見を先読みする」という言葉だって同じことです。
私にとって、「相手の気持ち」とは「自分が自分の都合・解釈」で想像する相手を作り上げることです。

もちろんヤマカンがピッタリあうこともあるでしょう。
まったく見当違いの場合もあるでしょうし、こうしてほしいと思った出来事がまったく違う形でかえってくることもあるはずです。
ときには裏切られたと感じることもあるでしょう。

それは仕方のないことなのです。
相手はあなたではないのですから。
もちろんあなたも相手ではありません。

お互いの持つ価値観はイコールではないのです。
だから、矛盾も生じるし、化学変化を起こすことだってできます。
 

化学変化の例1

プロミュージシャンのインタビュー記事で化学変化という言葉がよく出てきます。
でも音楽で化学変化ってイマイチ分からないですよね。
そこで化学変化を例えてみましょう。

このフレーズってこういう印象だよね?

なんで!?それはこっちの表現に決まっているじゃない!?

でもこのフレーズって普通こんな感じで演奏するじゃない?

そんなの普通じゃないよ!?
普通はこうするに決まっているよ!!

ケンカになるパターンの会話例となってしまいました。
 

化学変化の例2

これらの会話は肯定的な音楽では次の様に化学変化として機能します。

こういうフレーズってどう?

おっ!いいじゃない!!
そのフレーズならこういうレスポンスはどう?

それもいいね!
そうしたらさらにこんなフレーズにしてみるとどうだろう?

いいじゃない!いいじゃない!それでいこうよ!

(注意)わかりやすく大げさに書いてあります。
 

音楽を通した意思疎通

こういう会話を歌や演奏で行うのが音楽です。
相手の気持ちを察して遠慮したり、相手に合わせることだけが目的ではありません。

こんなことを提示すると相手はどんな反応をしてくれるだろう?
そんな風に物事を前に進めていくワクワクした気持ちが相手を尊重し、同時に自分が新しいことを目指すための心構えになっていきます。

もちろん、相談できる仲間であることが重要です。
バンドメンバーでも殴り合いのケンカをすることはあるでしょう。
しかし、良い音楽をともに作る仲間というのは心の底から話し合える間柄であるからこそという事実も見逃せません。

この心構えは自分の準備なので、事前に想定問答もできます。
もちろん必須ではないので、そういうことをしなくても周囲と良好な関係を築ける人もいるでしょう。

苦手だなと思う人はこういうことがあると知っておくことで余計なもめ事を避けることができるかもしれません。
相手と一緒に何かを作り上げたいなら、ケンカではなく「提案で物事を進める」。

大切なのは、ケンカをするには最低でも2人必要ということ。
相手がどんなにケンカ腰でも、あなたがその挑発に乗らなければケンカにならないのです。

いつでも「最後に決めるのは自分」なのです。
 

自分がなすべきこと

どんなに誰かに何かを訪ねて答えを提示してもらっても、行動するのは自分次第。
誰かに何かを習っても練習しなければ、その意味を理解せず時間とお金を浪費するだけです。

私はみなさんに音楽を楽しんでもらいたいと思っています。

自分の好きな音楽をどれだけ仲間と一緒に楽しむことができるか。
そのために自分がなすべきことを考え続けることはとても大切です。

ひとつ答えが出たからと言って終わりではありません。
上達しようと努力すればするほど悩みはつきず、次から次へと悩み事は現れます。

悩み事が現れたときにどうするか?

ひたすら「考える」のです。

何を「考える」のか?
悩み事を打開する「方法」を見つけ出しましょう。
 

背景が大切な理由

それは演奏方法や演奏技術だったり、場合によっては、メンバーとのコミュニケーションという不安定なものかもしれません。
大切なことは、その「悩み」に対して自分がなぜその答えを導き出したか、という「理由」です。

「この場面にはこの方法が良い!」そう感じて自分が出した答えにはその理由があるはず。
その理由も導き出した答えもは人によって異なることでしょう。
考え続けることによって、自分の意志はひとつに固まります。

考え続けていると、あるとき、あなたの「悩み」を解決するための手法はひとつではないことに気づくでしょう。
いくつものアイデアが湧き出てくる瞬間が必ずやってきます。

「どうして?」「なぜ?」その理由を他人から問われたとき、いくつものアイデアで説明できることが、あなたの中での確立した「あなた自身の哲学(フィロソフィー)」になるのです。
 

すぐにできる たったひとつの打開策

あなたが憧れるあのプロドラマー、伝説となったあの有名ドラマー。
誰もが悩みを抱え、その悩みを打開してきました。
そこにはひとつのルールがあります。

「続けること」
コツはただ、その一点に絞られます。

悩み事の解決手段を自分で考え続けること。
チームが持つ課題の解決手法をメンバーと相談すること。

これらを我慢強く続けることが一番近道で最適な方法です。
ちょっとしたこだわりで構いません。
 

続けることは武器になる

常に考え続けること、さまざまな視点から想像してみること。
それらを続けていくことであなたの中に課題解決の理由が生まれ「あなた自身の哲学」が育っていきます。

やがて「あなたの哲学」は周囲のメンバーから「個性」として認められることでしょう。

「壁」に突き当たり行きづまったら、自分がどうしたいのか、どう解決したいのかを考えてみてください。
考えることが解決につながるし、次への新しい道につながります。

考える事をやめたとき、行き詰まった壁は壁のままです。
打開することはできません。
悩んでも構いません。
考えることを続けましょう。

続けることはいつでも誰にでもできます。
環境や状況的に難しい場面に出会うかもしれません。
しかし、休憩しても再開することができます。
長い目で見ながら続けることも大切です。

そう、それすらも「最後に決めるのは自分」なのです。
 

今日のおさらい

解決は一瞬でできます。

  • 「考える」ことをやめない
  • 悩んだときに「考える」決心をする
  • 継続する

あなたの進化を誰も止めることはできないのです。
考える「努力」を続けていきましょう。

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