誰もが目指したくなる、音楽仲間とのいい関係づくり。
そのためには共通するいくつかの習慣があるのです。
ここでは口癖をとりあげてみましょう。
口癖といっても方言とは違います。
ここでは知らず知らずに口から意図せず発している言葉を「口癖」と呼ぶことにしますね。
また、今回取り上げる口癖は音楽に限ったことではありません。
仕事でも重要なポイントとなります。
学業や仕事の成績にもつながるし、人間関係にも深く関連が。
注意するだけでできる口癖の克服。
ぜひとも攻略したいところです。
Contents
癖はない方だと感じていても「なくて七癖」ということわざがあります。
ここではよく聞く言葉をいくつか挙げてみると同時に、どうしてその口癖があなたにとってマイナスなのかも取り上げてみましょう。
書籍やブログ、ネットニュースに多いこの言葉。
何をもって「絶対」なのか?他人にはまったくわかりません。
大きなポイントとして理由の明確でないケースがほとんど。
どうして言い切れるのか、その根拠が示されることはほぼありません。
「絶対」という言葉が指し示す人の多くは、他の選択肢との比較をすることがとても少なく感じます。
断言するには理由がほしいところ。
その理由が明確でなければ疑わしく感じるのは当然。
ここで相手の勢いの良さや、声の大きさに負けてはいけません。
そういう人は何かをごまかしているか、単に理解の浅い人です。
次へいきましょう。
ただし、この言葉を使っていい場面がひとつだけあります。
多くの選択肢を示し、それらよりも推す選択肢が「はるかに優れている理由を伝えられる」とき。
もしくは、自分が「どうしてもその方法を実行に移したい」意欲があるときです。
そのときは自信をもって伝えましょう。
「これしかない」という言葉を使うのは、多くのケースで「他の選択肢は劣る」ではないことに気付いてください。
「他の選択肢が見つからない」場合、もしくはそもそも考えていない場合がほとんど。
比較するのではなく、多くの人が1つのアイデアを思い浮かべただけで他の選択肢を考えることをやめてしまった状態です。
多様性、創造力が問われる時代に「これしかない」と口にすることがこれほどあなたにマイナスの評価を付けることを想像したことがあるでしょうか。
もちろん、仕事でも同じこと。
もし、上司がこの言葉を口にしたなら、そのアイデアは無能です。
より優れたアイデアを考え出しましょう。
その一瞬であなたの価値を数段向上させることができます。
これも思考停止型の言葉です。
丸め込まれて説得されるような勧誘商法に疲れたならこのような思考が頭をよぎることでしょう。
しかし、ここで私たちがすべきことは演者・観客ともにサウンドを楽しむことです。
楽しむために音楽があるのです。なのに思考停止してどうするのでしょうか。
この言葉を口にする人からは前向きなアイデアを引き出すことができない。
知っている人は知っています。早く離れたい、そう感じさせる瞬間なのです。
アーティストが曲を作る、プロデューサーがプロデュースする、そういうときに「仕方ない」と発言するでしょうか。
「もっといい方法がないか?」常にそのことに気を配っているはずです。
あなたもそういう音楽を聴きたいと思いませんか。
マイナス思考の人は思いつかない理由を湯水のように述べあげる才能を持っているものです。
しかしマイナスイメージが与える負の印象についても理由は考えるだけ出てきます。
どちらもアイデアを出すことに違いありません。
ならば、あなたやあなたの周囲の人にとって良い影響をもたらすにはどうすればいいでしょうか。
多くの場合、「癖」は他人から見て不愉快です。
好ましい行動や口癖は嫌味でなく好印象であることから他人を気持ちよくさせてくれます。
しかし不愉快な言動は、気持ち悪さだけが残り、その理由を考えたり良い印象が残ることはほぼありません。
あなたが好意的に感じる人を思い浮かべてみてください。
その人の好印象なポイントを7つ挙げてみてください。
5分以内に7つ挙げられたらあなたはとても素晴らしい。
その発想力があればネガティブなアイデアにとらわれることはないでしょう。
よっぽどの関係でない限り、知人のネガティブなポイントを指摘などできないでしょう。
昭和のお節介な時代とは違い、平成も通り越えて、いまは令和の時代です。
誰がわざわざ憎まれ役になるでしょう。
ここで大事なのは、良くないポイントを「助言」してもらえることです。
誰かからネガティブな部分を「指摘」されることではありません。
解決方法と解決したときに得られるメリット。
この2つをしっかり伝えてくれる人物はあなたにとって宝物です。その人を大事にしてください。
ビジネスではこういうことを言ってくれる存在を「メンター」と呼びます。
しかし、大企業でもメンターになれる人材は限られるほどしかいません。
そのくらい難しいスキルなのです。
もちろん、特級のメンターはなかなか見つからないでしょう。
でも身近なメンターはあなたのそばにもいるはずです。
探してみてください。
通常の場合、一番身近なメンターは親であるケースが多く見られます。
良くも悪くも親はあなたに一番「物申してくれる」人です。
こんなに遠慮なく伝えてくれる人はなかなかいません。
喧嘩してもかまいません。
しかし、大切にしましょう。
そして「親友」と呼べる人もあなたにとって大切な存在であることでしょう。
自分の「癖」になんとなく気づいていることがあります。
その場合、触れて欲しくないのが人情です。
言われたことを素直に聴き入れ、自分の価値観・主張と照らし合わせ、それでも自分の行動に自信が持てる場合、貫くことも個性となります。
しかし、耳に痛い・わざわざ言われたくない。
このような場合、自分のスキルアップを妨げているだけです。
これからのためにすぐ辞めましょう。
「わかってはいるんだけれど」と言う場合も同じです。
先延ばしの理由を見つけているだけです。
避けるためのアイデアなどいくらでも考えることができます。
難しくて簡単にできないから誰もができないと思い込んでいるのです。
多くの場面で上級者は楽して得ようとしません。
コツコツと地味に継続します。
そしてあるとき、そのスキルを身につけているのです。
多くの場面で継続することがなされません。
これはとても重要な課題です。
自分がなりたい姿があるなら、楽して得ようと思わないことです。
好きなアーティストの表面だけ見ていてはいけません。
その人がどれだけ研究したか、どれだけトレーニングしたか。
そういうことへの想像力を膨らませてみてください。
音楽は1人でも演奏できますが、多くの場合、誰かと一緒に演奏します。
また観にきてくれるお客様がいなければ個人練習と変わりありません。
そのために重要なのは、仲間を増やすことであり、友人を増やすことです。
そのために重要なこととして「あなたに受け入れる準備ができている」必要があるのです。
そういう書籍がブームになったことがあります。
第一印象を良くすることはたやすくありません。
しかし、そのための配慮や準備をすることはできます。
一般的に清潔・丁寧・親切な人は印象が良いものです。
時間を守ることも同じです。
これらは心がけしだいで誰にでもできることです。
高価な衣服に身を包む必要はないのです。
しわくちゃなシャツでなければ、多くの場合で問題ありません。
物を渡すときに放り投げる人を丁寧だと思うでしょうか。
ひとつひとつの動作を丁寧に行うことが重要な理由です。
ちょっとした配慮のできる人が嫌われる話は滅多に聞きません。
仲間を増やすとはそういうことの積み重ねなのです。
できない理由を延々と聞いていて嬉しく感じるでしょうか。
多くの場合、そうではないと思います。
では、自分の夢をどうやって叶えるか。
その方法やアイデアを湯水のように話す人がいたらどうでしょう。
その人に可能性を感じませんか?
野球では3割バッターで好打者と言われます。
しかし音楽では100のアイデアを出して1つか2つうまくいけば十分なのです。
残りの99〜98個がうまくいかなくても問題ありません。
うまくいく方法を1つか2つ見つければ十分うまくいくのです。
エジソンは電熱球を発明するのに1万回の実験を行ったと言われています。
それは9999回の失敗があったと思う人がほとんどです。
実際に周囲の人はエジソンにそう言ったそうです。
しかしエジソンは違いました。
うまくいかない方法を9999回見つけたのだと。
その後に続く1回の成功が現代に受け継がれているのです。
音楽を聴こうと思うとき、人は楽しくなりたい、癒されたい。
そう感じて音楽に耳を傾けることが多いと感じます。
そのとき耳障りなノイズはとても邪魔。
今回のポイントを改善するのは難しくありません。
自分で今から変わると決心するだけです。
「もう後ろ向きの言葉は口から発さない」そう決めるだけでいいのです。
そして周囲を見てみてください。
うまくいってる人はそのようにしたりしませんか?