基本的にドラムの演奏は特別な体力がなくても問題ありません。
しかし、カラダを鍛えることによって演奏が安定してくることでしょう。
トレーニング種目とやりすぎによるデメリットが感じられる部分もありますが、多面的な見方としてドラムの演奏にもトレーニングはオススメ。
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ドラムは体力を使いそう。。。
そういう意味でもトレーニングは有効だと思います。
しかしここでは演奏に影響を与えるメリットをご紹介しましょう。
トレーニングで鍛えられる刺激は、ドラムを演奏し続けて鍛えられる刺激とは違う筋肉につながるもの。
ある意味で、ドラムを演奏するのに必要な筋肉は全身とも言えます。
演奏で目立つ手足だけではないことに注意してみましょう。
姿勢を維持する筋力は体幹部分が大きな割合を担っています。
猫背でカラダの前側が小さくなり、うまく腕を振れなくなってしまう。
上級者にもよく見られる光景です。
朝、起き上がることができるように、意外と腹筋は付いているものなのです。
それよりも現代人はわき腹と背中の筋肉が衰えています。
いわゆる腹筋は腹直筋と呼ばれます。
かっこいいシックスパッドを思い浮かべる方も多いと思いますが、強度の差はあれども腹直筋は誰にでも付いているもの。
体脂肪率さえ落とせばシックスパッドは現れてきます。
それよりも問題なのは背中の筋肉。
スマホやパソコンで猫背の姿勢を長く維持していると背中の筋肉は伸びっぱなし。
収縮と伸長(ストレッチともいいます)を繰り返すことで血液中の酸素を筋肉に行き渡らせて柔らかな良質の筋肉ができあがります。
伸びっぱなしの筋肉もたまには収縮させて元の位置に戻してあげましょう。
背中には様々な筋肉があります。
まずは姿勢を維持する脊柱起立筋を取り上げてみましょう。
これはいわゆる学校の体育授業で言うところの「背筋」で、背骨に沿ってお尻から首の付け根あたりまで背中を支える支柱の筋肉になります。
床やマットの上にうつ伏せになり、手足を浮かせて維持することで鍛えることができます。
これは通称「スーパーマン」というトレーニング方法。
スマホの無料アプリで「HIIT」向けのタイマーを使うといいでしょう。
インターバルも設定できるので、30秒浮かせて10秒休憩を6セットから始めてみてください。
余裕ができてきたら、30秒を45秒、60秒と長くしてみましょう。
インターバルも10秒から20秒など長くして構いません。
かっこよく演奏するには姿勢が大切です。
そのためにも脊柱起立筋を鍛えてみてはどうでしょうか。
広背筋とは、いわゆる広い背中全体を指します。
具体的には肩甲骨のあたりからわき腹の裏側まで。
スマホやパソコンで腕が前に位置している場合、広背筋は背中を丸めた伸長状態です。
ずっとストレッチした伸長状態の筋肉は酸素が行き渡らず、硬くなってしまいます。
いわゆる「肩こり」や「ストレートネック」もこの症状からなる現象のひとつです。
しっかり腕と肩甲骨を後ろに引いてあげることが重要になってきます。
こわばった筋肉に酸素を送り込み、柔らかな筋肉を取り戻すのです。
具体的なには上体をまっすぐ立てて前を見ながら、腕を下から前後に振ってみましょう。
適度なテンポの音楽にあわせて腕を振ると退屈さも紛れて一石二鳥です。
肘は軽く曲げて90度くらいにしておくと運動しやすく続けやすいはず。
少し動きに慣れたら、肘を肩の位置に挙げ、前後に振ってみましょう。
縦の動きと横の動きを繰り返すことで背中に酸素を行き渡らせることができるようになります。
実はわき腹も腹筋の一種で腹斜筋と呼ばれており、アウターマッスルの外腹斜筋とインナーマッスルの内腹斜筋があります。
腹斜筋が弱いと上体を真っ直ぐ立てて維持することが難しくなり、左右にクネクネと姿勢が乱れることも。
実は、腹直筋と脊柱起立筋の前後で背骨や内臓を支えて維持しようとしますが、横からも支える必要があるのです。
その横から支える役割を果たすのがわき腹にあたる腹斜筋。
背中の中央部からヘソ下に向けて体側を斜めに支えている筋肉なので、右と左でシンメトリーな形状に位置しています。
わき腹にある腹斜筋は強度を強くすることは難しいので、自宅では背中同様に柔軟性を高める方法で鍛えていきましょう。
上体を立てた状態で腕組みをし、上半身を左右に捻りましょう。
この場合も音楽に合わせてリズミカルに行うことがポイント。
無理して真後ろまで大きく捻る必要はありませんが、ゆっくり大きく捻ることでわき腹の腹斜筋をストレッチすることができます。
自宅でなかなか続かない方や、本格的に体力をつけたい方にはスポーツジムがオススメです。
筋肉とは関節を曲げ伸ばしするために収縮と伸長を繰り返す人体の組織です。
筋肉を鍛えるにはウェイトトレーニングが適しています。
スポーツジムでは特定の部位にある筋肉を鍛えることができる、多彩なウェイトトレーニングマシンがたくさん。
そのため、スポーツジムへの入会が最もオススメする方法となります。
各ブランドのスポーツジムからパーソナルなジムまで日本中にありますので、近所などの通いやすいジムを選んでみてください。
もしお近くにあるなら、私はゴールドジムをオススメします。
ボディビル系の方が多く通っているゴールドジムは敷居が高いと感じる方も少なくありません。
しかし、初心者こそゴールドジムをオススメします。
オススメする理由は大きく3つ。
まず、トレーナーさんが無料でトレーニングメニューを作ってくれます。
トレーナーさんは生理解剖学を学ぶアカデミーを卒業された方なので、どの筋肉をどうすれば最適な運動になるかを熟知しています。
まずは見学や体験で相談してみるのが良いでしょう。
ドラムをレッスンで習うようにトレーニングを教えてもらうことができます。
集中的なパーソナルトレーニングもありますが、種目ごとなら無料で教えてもらえるのも嬉しいポイントですね。
2つ目にゴールドジムは、ウェイトトレーニングに注力していることもあって、ウェイトトレーニングマシンの手入れが行き届いていることがポイント。
油の切れたトレーニングマシンは動きも鈍く、狙った筋肉以外の筋肉を使わないといけないことが多く、とても疲れます。
疲れるのが早いと肝心のトレーニングが進まず、疲労だけが進むことになってしまうため時間もお金も無駄に。
最後に時間の節約ができることが大きなメリットです。
ゴールドジムの会員さんは特定の目的を持って通っていることが多いので、自分のトレーニングを済ませるとすぐに帰ってしまいます。
つまりマシンの空き時間が多く、目的とする部位のトレーニングマシンが使用中で待ち時間が増えてしまうということが少ないのです。
その他にも、同じ種類のトレーニングマシンが並んでいる場合、異なるメーカーのものが採用されています。
メーカーによってアピールしたい特性が異なることから、同じ種類のトレーニングマシンでも筋肉への利き方が少しずつ異なるのです。
そのため、同じ種類のマシンでもわざと異なるメーカーを採用し、多彩なトレーニングができるように工夫されています。
先に説明した脊柱起立筋は、バックエクステンションというマシンで集中して鍛えることができます。
太もも裏のハムストリングなども同時に鍛えることができるので、立ち姿勢を美しくすることができるのも魅力ですね。
広背筋は2種類を使い分けてほしいところ。
腕を前から後ろに引く動きのロウと、上から下へ腕を引く動きのラットプルダウンです。
この2種目はコツを知らないと広背筋ではなく腕や肩に力が入ってしまい効果が半減してしまいます。
ぜひ、トレーナーさんにフォームをチェックしてもらいましょう。
最後に腹斜筋はロータリートルソーという左右にカラダを捻るマシンで仕上げます。
マシンのメーカーによって上半身が可動するものと、下半身が可動するものがありますが、運動としては同じものなので違いを気にする必要はあまりありません。
ドラムを演奏するにあたって姿勢を正しておくことは美しいフォームづくりにも最適です。
また美しいフォームは美しい音色を奏でてくれます。
体幹は演奏だけでなく、普段の生活でも重要な姿勢に直結する筋肉群です。
ボディビルのようにムキムキになる必要はありませんし、かなり頑張ってもムキムキにはなれないので心配ありません。
まずは体幹を鍛えて美しい姿勢とフォームを手に入れてみませんか?