よく、いろんな音楽を聴きましょうって聞くことがあるでしょう。
しかし、好きなアーティストやジャンルならいくらでも聴けるのに、クラシックやジャズを聴き始めたら眠くなったりしませんか?
実は私もそういうタイプの人でした。
つまらないものを無理やり聴いても楽しくないじゃん。
そんなの音楽じゃないよ。
実際に好きじゃないものを聴いて楽しくなることは少ないかも。
そういう声があることも事実です。
でも、それって誰のために発せられた言葉でしょうか。
上達というテーマに対して日常接することのない音楽を聴くことで得られるメリットについて考えてみましょう。
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同じ曲を知っているとそこから会話が広がります。
これは初めて会ったアーティストさんやバンド仲間との間で大切なコミュニケーションの方法。
たとえば同じ曲を知っていたらすぐにセッションできたりもします。
そんな機会を得られるなら知っておきたいと思いませんか?
以前、ディープパープルのイアンペイスというドラマーさんのクリニックに参加したときのことです。
会場となっていた音楽学校の先生たちがイアンペイスと一緒にディープパープルの曲を演奏したのですが、そこには初めて一緒に演奏したという感じがまったくありませんでした。
そう、ディープパープルという音楽を通して、しっかりとひとつの音楽になっていたんですね。
サッカーボールがあれば誰とでもサッカーができるように、その音楽を知っていることでできる会話・コミュニケーションが格段に増えるのは素晴らしいチャンスだと思いませんか。
もし共通する好きなアーティストについて語ることができる人がいたら、自分の知らないことも興味をもって聞くことができます。
実は聞き上手になることもコミュニケーション上達スキルのひとつです。
音楽に欠かせないコミュニケーションスキルを楽しみながら伸ばすことができるなんて素敵だと思いませんか。
好きなアーティストが同じならオススメのアーティストを紹介してもらえることもしばしば。
もちろん自分の好みに近いところを紹介してもらえるから、飽きることなく新しい音楽に触れることができるようになります。
また、好きなアーティストのルーツにつながるような情報を得られると、より音楽の核心部分に近づけることも。
あなたの好きなアーティストがどんな音楽を聴いて成長してきたのかを知ることは音楽的にとても大きな成長へとつながります。
もし、普段一緒に過ごす人の中に、自分が普段聴かない音楽を聴いている人がいたらおすすめを紹介してもらいましょう。
その人はあなたの好みをある程度知ってるでしょうから、遠すぎない音楽を紹介してもらえる可能性が高いです。
お決まりのニュアンス。
それはそれで安心感があり間違ったことではありません。
しかし、いつも同じ演奏だとちょっとしたアップデートもほしいもの。
いつもロックばかりという方は、試しにシンプルなアニソンやポップスを覚えてみることもオススメ。
それだけでフュージョンの入り口に立っちゃうことだって夢じゃない!
最近の音楽は本当にボーダーレス。
自分はこれだけ!
そんなこだわりを捨てていろんな音楽に触れてみましょう。
新しく出会える音楽がこれまでの音楽にスパイスを効かせてくれることもたくさんあります。
普段から得意なフレーズはいつでもできるものです。
しかし、得意なフレーズをさらに伸ばすのはとても難しい。
ひとひねりしたフレーズを習得したくなるもの。
そんなときは新しい音楽に触れることが一番の近道です。
インプットを増やすことで新しいアイデアも湧くし、ワンパターンにならない新鮮な演奏が見えてきます。
不思議なことですが、同じフレーズでも聴いている側には違って感じるものです。
きっと「なにか変わった?」なんて言われることが増えるきっかけになることでしょう。
いつもと同じフレーズ。でもひとつだけ休符にしてみる。
それだけで新鮮なフレーズに聴こえるし、洗練度が高まれば洋楽風な印象も高まります。
新しい音楽を聴くことにより、様々なニュアンスを知ることができますね。
結果的に引き出しを増やすことを意識しなくても自然と増やすことができるようになっていくのです。
新しい音楽から新鮮な感覚を得られることはひとつの才能です。
しかし、苦手な音楽を聴くことが苦痛に感じることもしばしば。
楽しみながら新しい音楽に触れていきましょう。
新しい音楽はきっとあなたのイマジネーションを掻き立て、新しいニュアンスを得られるようになることでしょう。