バンドでリハーサルのためにスタジオへ入る。
そんな日常的な出来事も、少しの工夫が大きく結果に影響します。
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レンタルスタジオには一通りの機材が備えられていますが、その配置やセッティングは必ずしも利用しやすいとは言えません。
スタジオでのリハーサルを有意義なものにするため、冒頭の時間を有意義に使うように工夫してみましょう。
通常、スタジオにはドラムセットの他にギターアンプ、ベースアンプなどがあります。
スタジオ入りすると、ギタリストはギターアンプの前で、ベーシストはベースアンプの前でセッティングを始めることに。
でも、ちょっと待って!
その配置はバンドにあった配置になっていますか?
ボーカル用のモニタースピーカーは多くの場合、移動しづらい場所にあります。
ボーカルモニターに向かってポジショニングできるよう、ドラムを動かしてしまうことも視野に入れましょう。
ドラムマットごと引きずれば移動できるケースもあれば、高台になっていてドラムが移動できないケースもあります。
ドラムを移動できる場合は、少しの時間をかけてでも移動させてベストなポジションを見つけましょう。
またドラムを移動できない場合は、他のアンプ位置をずらしてバンドメンバー全員が聴こえやすいようにアンプの場所をセッティングすることも大切。
据え置き型のピアノなど移動できない場合もあります。
その場合も全体のモニタリングが最適になるよう、全体の配置をセッティングしましょう。
全員の立ち位置が決まったらドラムのセッティングとチューニングをしましょう。
セッティングは自分が演奏しやすいように並べ方を調整することですが、その他にもポイントがあります。
メンバーと目で合図する必要のあるバンドでは、目を合わせられる場所にシンバルなどがあると合図を出せない場合も。
そのような場合は、リハーサルスタジオだけでなく、本番のライブ会場でも起こり得ます。
ドラムのセッティングはこうでなくちゃだめ!という狭い意識を持つことなく、どのようなセッティングでも同じように演奏できるよう、普段から少しルーズなセッティングを意識しましょう。
結果的に体調や緊張で、届きにくい場所にセッティングした楽器へアクセスできない場面を減らす練習になります。
ドラムのセッティングは少しぐらいルーズでも構わないという気構えも大切です。
ドラムのチューニングについても、神経質になる必要はありませんが、ある程度は意識した方が良いでしょう。
タムの音程は口径に合わせて、高い〜低いとなっていることを確認してみることも重要。
意図的な変則チューニングは別として、一般的に妥協できるチューニングを早く見つけられるようにしておきましょう。
ギターが聴こえにくい、ベースが聴こえにくい。
そんなこともしょっちゅうあります。
試してほしいのが、すぐにボリュームを上げるのではなく、アンプの向きをずらすことです。
これだけで音の聴こえ方が変わるのでお試しください。
逆に言うと、アンプの向きが悪い場合、どんなにボリュームを上げても楽器の音が聴こえないことになります。
アンプの向きを変えることは、たいていの場合、それほど難しくありません。
リハーサルを行いやすい方向へ向きをセッティングしましょう。
ボーカルが聴こえない場合は、ミキサーでボーカルのモニターを大きく返しますが、大きくし過ぎるとハウリングを起こしてしまいます。
その場合、楽器の音を下げましょう。
アンプのつまみを全員で少し落とすだけです。
ドラムはボリュームがないので、小さな音で演奏できるよう、普段から練習しておきましょう。
バンドリーダーは時計の位置を確認しておきましょう。
もしくは時計が見えにくい場所にある場合、タイムスケジュールなど、事前に話し合っておくこともオススメ。
残り時間を意識しながらリハーサル時間を考えるのは通常バンドリーダーの役割ですが、時計が見えにくい立ち位置になった場合など、バンドメンバーで助け合いましょう。
そして、リハーサルが終わった後は、アンプやドラムを元のあった場所に戻しておくことを忘れてはなりません。
後片付けの時間も逆算しながらリハーサルを行いましょう。
スタジオは防音の効いていて、バンド練習するのに最適な場所ですが、練習効率を高めるためにできることがあります。
バンドリハーサルでは様々なことに時間を費やします。
それこそ、演奏時間よりも話している時間の方が長い場合がほとんど。
時間を有効に使うため、スタジオを有効活用しましょう。