リズム楽器を愛するブログ

待って!その練習方法はあなたにあってるの?

ドラムが脳に刺激を与えるから定年後の趣味に良いとニュースが出たのは数年前。

安価な電子ドラムの登場により、家庭でのドラム演奏の機会が増えていることも原因のひとつかもしれませんね。

確かにSNSなどを見ているとドラマーが少し増えたように私も感じます。

多くの方がドラム教室へ通われているようですが、稀に驚くような練習方法を動画で公開されている方を目にします。

プレーヤーとして上手いことと講師として上手いことは全く別のスキル。
レッスンを受ける身としては悩むことなく上達していきたいと思うのも当然ですよね。

もし少しでも不安があれば、講師と相談しましょう。
場合によっては違う講師に習う方が効果的なケースもあります。

安心してレッスンを受けるために知っておきたいことを考えてみましょう。

  

Contents

私が驚いた練習方法

あるSNSで見かけたドラム教室へ通う生徒さんの動画。

そこには何度も講師の人から教えてもらったとおりに努力している姿がありました。

しかし怪我をしそうなフォームで、見ていて不安になります。

  

カラダに良くないことは避けよう

まず一番に伝えたいことは、怪我をする演奏方法は避けようということです。

カラダには関節があって、動く向きと動かない向きがあり、腕は肩から伸びて肘や手首を通じて指に達します。

ドラムやパーカッションは腕などのカラダの動作を多く使う楽器でもあるので、力まず滑らかなフォームで演奏することも目標にしたいところ。

たとえば、肘は二次元動作をする関節であることから、動かない方向へ腕を曲げようとすると痛いのは当然のこと。

また打楽器と呼ばれるドラムやパーカッションでは打撃による衝撃も怪我の元に。

ある程度の慣れは必要ですが、必要以上の衝撃はカラダに負担をかけます。

カラダに良くない練習方法は避けた方が無難ですね。

  

やはりフォームは大切

上手いドラマーはやはり無駄のない美しいフォームで演奏していることが多いです。

しかし、誤解しないでほしいポイントとして「上手い」イコール「良い演奏」ではないこと。

腕がたくさん動き、音の数が乱れ飛んでくるような演奏も魅力的ですが、音楽に合っていなければそれまでで良い演奏とは言えません。

たくさん動かすにあたって無理のないフォームは大切。
無駄な動作があってはストロークの時間を無駄にしてしまうため、無理のある軌道になってしまうのです。

一瞬のために力んで連打することは、次のタイミングで他のメンバーからテンポが外れてしまうことも多く見られます。

連打している間もテンポを感じながら演奏できていれば、力むことなく自然な演奏ができることでしょう。

スティックを強く握りこみ手首だけで連打する人もいますが、実際のところ手首だけでそんなに速く演奏することはできません。

それに手首で衝撃を受け止めることになり、手首を怪我しやすくなります。

打楽器の演奏にはスポーツと同様にフォームが大切になってくる理由のひとつでもあります。

  

音量やスピードを追うことの意味

ドラムは比較的音量の大きな楽器です。
軽く演奏してもかなり大きな音量で演奏していることになります。

しかし、ここでも誤解の多い「ドラム」イコール「大音量」というイメージで、さらに音量を求めてしまうこともよく見られる光景です。

もちろん、大きな音で演奏できることは素晴らしいことですが、そのために力んで音色が台無しになっては本末転倒。
小さな音で演奏することや、美しい音色で演奏することも大切な演奏技術だし、むしろその方が大切なスキルだったりします。

聴きやすい美しい音色というのは実際のところ音量も大きくないし、耳に痛くありません。

またスピードを追うことも重要ですが、それは余裕を持って演奏ができるようにスキルを上げておくための要素だったりもします。

力んで必死にスピードを追い求めることが良い演奏につながることは現実としてほとんどありません。

スピードは一朝一夕に得られるものではないので、じっくりと取り組んでほしいスキルのひとつ。

焦って怪我をするのはスポーツもドラムも同じこと。

これは好きな音楽を楽しむためにも念入りに伝えたいポイントですね。

  

本日のおさらい

カラダに余計な負担をかけることなく良い演奏ができるのはとても大切なスキルでしょう。

早く上達したいその熱い気持ちはそのままに、一度冷静になって練習方法を見直してみてはどうでしょうか。

  • 怪我をしないことが一番
  • 良い演奏は美しい音楽につながる
  • 力むことは良い結果につながらない

素敵な演奏と音楽につながるための近道は考えること。

どんな練習方法が自分に向いているか、いまの自分に必要な練習方法は何か。

そういうことを考えてみるのも大切な練習の一環です。

ぜひ素晴らしい演奏技術を手に入れてください。

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