リズム楽器を愛するブログ

ドラムで大きな音を出す方法

バンドをやっていたりするとドラムの音量が小さいと言われたり、ライブを観に行った後に大きな音を出したくなる欲望に駆られることはありませんか?

私自身が打楽器を始めたころは吹奏楽をしていたこともあり、ロックのような大音量に向いた演奏方法が分からず、軽音楽部へ所属するようになってからの仲間には「お前は音が小いせえからなぁ」と言われ続けたものです。

その後、大音量を目指した私はフォームも崩れ、ただ大きな音を出すだけのドラマーになっていました。

 

Contents

大きな音の仕組み

多くの人が憧れる大きな音。それはどういう仕組みで鳴っている音なのか、あらためて考えてみましょう。

 

音が大きいということはどういうことか

音量が大きいということは、空気が大きく振動している状態です。
高校物理などでいうところの振幅の大きい波がそれに該当します。

また、速く振動すると高域、ゆっくり振動すると低域の音として聴こえるのは周波数のことですね。

波形とはまた違う考え方になるので、注意したい部分です。

 

大きな空気の振動とは

先ほども書きましたが、音が大きいとは波の振幅が大きいことを意味します。

音量が大きいことは空気の振動幅が大きいことにつながるので、ドラムを使って空気を大きく振動させてあげることが大切になってくることがわかるでしょう。

楽器の振動が大きくなればなるほど、その楽器の周囲にある空気が大きく揺さぶられ、空気の振動(=波)となるのです。

 

大きな音の出し方

「大きな音が出ない」と闇雲に力一杯叩きつける必要はありません。

その音量に必要なフォームと演奏方法があります。

 

大きな空気の振動を得るために

ドラムで大きな音を出すには、楽器を大きく振動させること、と先に記載しました。

ではどうすれば楽器が振動する状態を確認できるでしょうか?

ドラムの場合、ヘッド(皮)を大きく上下に揺らすことによって楽器の振動を作り出すことができます。
(バスドラムの場合は上下ではなく手前と奥に動くと表現した方が良いかもしれません)

スティックのエネルギーでヘッドを押し込み、スティックをヘッドから離す。
ヘッドが元に戻ろうとする性質を使って振動を起こすことができます。

押し込む量が大きければヘッドの振幅(上下する幅)も大きくとれるので、空気を大きく振動させることができるようになります。

 

大きくヘッドを振動させるには

先に軽く記載しましたが、ヘッドを大きく振動させるにはヘッドの振幅を大きく取ると良いことがわかりました。

ではどのようにするとヘッドの振幅を大きくすることができるでしょうか。

同様に前出ですが、ヘッドを振幅の幅だけ押し込む必要があります。
そのためにスティックを使ってヘッドを押し込む方法を考えてみましょう。

多くは以下のような方法を思い浮かべるのではないでしょうか。

  • スティックのストローク幅を大きくする
  • 力を入れてスティックを押しつける
  • スティックのストロークスピードを速くする

どれも間違いではありません。
また、方法は一つではなくこれ以外にも手法があることを覚えてほしいと願います。

また、それぞれの方法により、音色も変わります。
そのことは、より強く覚えておいてほしいと願います。

 

音楽的な大音量とは?

大音量であれば良いという場面がないこともありません。

ただ、ドラムは奏でるものなので、音色にも留意したいところです。

 

大きく綺麗な音とは

濁りのない音はもれなく小さな音というわけではありません。
大音量の中にも濁りの少ない音がたくさんあります。

主に波形として考えると理解しやすいのですが、綺麗な波は綺麗な音になりやすい傾向に。

逆に波の形が歪んでいると、様々な波が重なったように聴こえます。

つまり様々な音が入り乱れた音が歪んだように聴こえるということにつながるのです。

 

綺麗な音は埋もれない

綺麗な音というのは、大音量の中でも埋もれない傾向があります。

綺麗な音色の音は周囲の音に誤魔化されにくいのです。

つまり濁った音だと、埋もれやすくなることにより、さらに大音量を目指さなければならなくなります。

綺麗な音色で大音量も制したいところですね!

 

注意したいこと

大音量のドラムは、耳へ瞬間的に大きな振動を与えます。

これは耳の鼓膜だけでなく、内耳などさまざまな器官に悪影響を与える場合があるので、注意してください。

 

今日のまとめ

大きな音を出すだけなら難しいテクニックは不要ですし、鬼のような馬鹿力も必要ありません。

  • 空気を振動させることを意識しよう
  • 楽器を振動させた結果、空気が振動することを理解しよう
  • 楽器をどのように振動させるか意識しよう

ご自身の求める大きな音をまずはイメージしてみてください。
きっと、満足のいく音量が得られるはずです。

まずはご自身のフォームやストロークを見直してみましょう。

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